雑記ぃド byザクχ

懸命に生きる! https://zakux.hateblo.jp

ムーン・パレス を幾度か読んで🌘

ざっく~(´っ・ω・)っ

更新日:2025/02/26

 

ポール・オースター著、ムーン・パレス

感想です。

写真を少し交えて語ります。


f:id:zakux:20250226042249j:image

聖書を包んでいた装丁です。

革の装丁でこちらの本を保護してくれました。

それもそのはず、


f:id:zakux:20250226042413j:image

もうこんなに傷だらけ。

ボロボロの本です。

本書はポール・オースター氏が著しました。


f:id:zakux:20250226042525j:image

そしてその物語が深くぼくのこころに刺さりました。若き日にです。まだ二十歳そこそこだったような気がします。もう二十数年経つのかと想うと感慨深いです。

読んでいて何度も、哀しいな、切ないな、と想うわけです。

それでもマーコ・フォッグ青年(主人公)の旅に付き合います。


f:id:zakux:20250226042810j:image

冒頭にこんな一文が…

どんな思いでこの一文を載せたのでしょうか?

フォッグは別名МSだったりします(ミドルネームの関係上)。そのたびにマイクロソフト社を思い出してしまいました。不覚にも笑ってしまいました。

フォッグと言うのは変わった名ですね。

そのせいで物語中、何度かフロッグとか言われてます。

他の呼び方もありました。それらは仇名です。

学生時代にフォッグがそう呼ばれました。

ぼくならいろんな仇名をつけられるのは好みませんね。

 

ところで、この話にはドラゴンレディことキティ・ウーが現れます。中国系のアメリカ人、とても麗しい若い娘です。二人は恋仲になりますが、やがて二人の間に子供ができ、考えの違いから反発。彼女は人工妊娠中絶を選びます。ぼくは女性の権利だと考えます。しかし、フォッグには、私生児であった彼にはそれが辛かったため、深く愛していたにも関わらず別れてしまいます。

 

トマス・エフィングという人物も長いこと物語に現れます。老人で強烈な個性を持った人物。車椅子の金持ちの老人です。トマスは絵描きでした。エフィングと呼ばれていますが、もう一つ人生を背負っていたようです。伏せておきますが、その名こそ重要なのかもしれません。そしてそちらの人生を隠しておきたかった、けれど最期には公表したかった。

だから、フォッグにそれを依頼した。

けれど、です。

そうなるのは仕方なかったと思います。

実はこの老人フォッグと深い関わりがあります。

それは後々明らかに。

 

そしてもうひとり、忘れてはならない大男が出てきます。彼は巨漢で帽子をかぶる男です。

まるで自分のことのようだ、と思ってしまいます。

彼は一晩、女学生の誘惑に遭い寝てしまいます。

それがきっかけで人生が大きく崩れ、巨漢になる道を辿りました。その只中には得も言われぬ悲しみがあります。

 

ぼくがエミリー(関係性はちょっと、伏せます。感のいい人なら気づいているはず)やキティを失ったらどう思うか?過去の恋愛に照らしてみても、それより予想以上に辛いだろうと思います。

 

そしてある人物から突然「私は父だ」と事実を赤羅様にされること。憤慨して当然でしょう。目の前の人物は(笑)それにもまして今迄黙っていたくせに!と。

 

他にも殺人の話、騙される話、具合の悪い人の話、とんでもない色彩感覚、そして通底する月の話

最後の場面の満月。

そこに至るまでの道程が忘れられません。

 

この書を読むのも今回が最後かもしれません。

フォッグはあの後も強く生きたに違いない。

そう思って終わります。

 

お付き合い頂きありがとう御座いました。

又のお越しをお待ちしております。

最近は寒いのでお気をつけて。

それでは。

TOP